上田市下塩尻の上田西高校は「日本文化体験旅行」で、来日した「台湾」の新北市立淡水高級商工職業学校の生徒19人と交流した。

 体育館で開いたセレモニーでは、チアリーダー部のパフォーマンスや吹奏楽部の演奏で歓迎。
 太鼓や書道、剣道の文化体験を提供してもてなした。

 剣道を手ほどきした剣道部の竹内瑚太朗部長(2年)は「剣道はスポーツではなく、武道として礼儀や相手をリスペクトする精神が大切だと伝えたい」と話し、台湾の生徒には面打ちや胴打ちを体験してもらった。

 書道部の生徒は書道体験で、台湾の生徒が毛筆で自分の名前を書くのをサポート。松林芽依さん(同)は「日本とは筆の持ち方が違ってびっくり。伝えたいことを英語でうまく表現できなかったけれど、身振りや翻訳機を使ってコミュニケーションがとれたので楽しかった」。

 接待を担当したECC部の菅裕之介部長は「上田西高に来て良かったと思ってもらえるよう、積極的に話しかけた。伝えようとすれば、受け止めてくれるので楽しい」と話した。

 日本のアニメが好きという淡水高級商工職業学校1年の江室澄さんは「みんな優しく接してくれてうれしい。日本の高校生は台湾に比べるとまじめだと思う」と笑顔。

 一昨年、交換留学生として約1カ月間台湾に滞在した古谷日和(ひより)さん(3年)は「台湾は自由で、自分の意見をしっかり言える若者が多いと感じた」と述べた。

 一行は長野県が受け入れる「訪日教育旅行」で来日。
 上田市には2日間滞在し、菅平高原ではスキーを楽しんだ。