(NHK NEWS WEB) まちづくりについて学ぼうと台湾から愛媛県を訪れている高校生たちが5日県庁を訪問し、大洲市の古民家再生事業など研修で学んだ成果を中村知事に報告しました。

県庁で中村知事と面会したのは、「台湾海外交流青年団」に参加している高校生15人です。

はじめに青年団を代表して、高校1年生の楊芸霏さんがあいさつし、「私たちの研修のテーマは地方創生と文化、工芸です。大洲市でまちづくりや地方創生の取り組み、古民家の改修事業を学びました。また愛媛に来られる日を楽しみにしています」と研修の成果を報告しました。

これに対して中村知事は「大洲市は新たな地方創生、まちづくりの先頭を走るエリアで、皆さんも刺激を得る機会となったと思う」と応じていました。

台湾はことしから、15歳から17歳までの若者を東アジアや北米、ヨーロッパなど世界10か国余りに派遣する大規模な研修事業を展開していて、日本国内では愛媛のほか、東京や栃木、静岡などが訪問先に選ばれています。

愛媛を訪れている高校生たちは先月下旬から2週間の日程で大洲市を拠点に県内各地で研修を行っていて、古民家を再生した宿泊施設を利用したり、陶芸や和紙づくりを体験したりしたということです。

高校生たちは台湾に戻ったあと、それぞれの学校で講演したり地域のまちづくりに関わったりして、研修の成果を生かすことにしています。