笑顔を浮かべる林盛恩(左)とスカウトのジェイミー・ストールビーク氏
(台北中央社)米大リーグのレッズが台湾高校野球の強豪校、穀保高級家事商業職業学校(穀保家商、新北市)の二刀流選手、林盛恩(17)と契約し、6日に台北で記者会見を開いた。林は「米国でも投打両方でプレーしたい。5年以内にメジャーの舞台に立つ」と意気込んだ。球団関係者によると、契約総額は130万米ドル(約1億8100万円)だという。
林を中学時代から注目してきたレッズのスカウト、ジェイミー・ストールビーク氏が林の走力や打撃力を高く評価した上で、「1年目は打者としての出場機会をより多く与える方針だ。守備位置は二塁や遊撃にする」と言明。一方、二刀流選手に育てる可能性もあるとし、二刀流選手としてメジャーでプレーする場合はファンに毎日のように見てもらえるよう先発に比べて登板数の多いリリーフとして起用したいと話した。
台湾原住民(先住民)アミ族出身の林は穀保家商で1年生の時からエースとして活躍。台湾版甲子園「黒豹旗」では2020年から3年連続で大会ベストナイン(20年は外野手、21年は指名打者、22年は投手)に選ばれている。消息筋によれば、レッズの他にヤクルトも獲得に動いていたという。