(高雄・台北中央社)10日の国慶日(中華民国の国家の日)に開かれる祝賀式典への出演のため台湾を訪問している東京農業大第二高校吹奏楽部が、8日に南部・高雄市で、9日には北部・台北市でそれぞれパフォーマンスを披露した。両公演とも演奏と演技で観客を魅了し、会場は熱気に包まれた。
8日午後に高雄港7号埠頭(ふとう)で行ったパフォーマンスでは、映画「美女と野獣」の楽曲「Be our guest」やアニメ「ちびまる子ちゃん」のテーマ曲など、アンコール2曲を含めた全6曲を披露。台湾の人々にもよく知られる楽曲を次々と繰り出し、音楽と演技で集まった約1万人の観衆を沸かせた。同部の演奏に先立って市立高雄女子高や樹徳家商、市立高雄高商などもパフォーマンスを行い、終了後には日台の高校生が交流するパーティーも開かれた。
同日夜に台北に戻った生徒らは9日午前、台北市の円山大飯店(グランドホテル台北)前でもパフォーマンスを披露。公演の1時間前から既に観客が集まり始め、同部の人気の高さを示した。雨のため1曲で打ち切られたものの、演奏中に生徒が観客に手拍子を促すと、観客もそれに応えるなど、盛り上がりを見せた。
同部は9日午後にも台北市の国家両庁院屋外広場で、台湾や米国の団体と共に演奏を披露した。