■レーザー彫刻機でものづくりも体験■


( 両丹日日新聞)福知山市石原、京都府立工業高校(野村善之校長)に17日、台湾から台中市立龍津高級中等学校の生徒30人が訪問し、府立工の生徒たちと和やかに交流した。英語による懇談やものづくりなどを通じて親睦を深めた。

訪れたのは15~19歳の生徒で、日本の高校生たちとの交流を主な目的にした「教育旅行」で15日に来日。これまで奈良県や京都市内などを訪れ、様々な日本文化にも触れてきた。20日まで日本に滞在する。

初めの対面式で野村校長は、4月3日に発生した台湾地震について触れ、「みなさんの訪問に際しては大変心配していました。親族が被災された方もおられるかも知れませんが、一日も早く普段の生活に戻れるように祈っています」と気遣った。

両校の代表生徒が学校や古里の様子を紹介し合った。府立工の生徒は福知山の歴史や豊かな自然、大江山の鬼伝説などを説明。中等学校の女生徒6人は台湾ではやっているダンスを披露した。

このあと英語による懇談で、グループに分かれ互いに自己紹介。興味のあるアニメや音楽の共通した話題で盛り上がった。

このほか、ものづくりの交流では、中等学校の生徒たちがレーザー彫刻機を使って木の箸に、ひらがなで名前を入れる作業を体験。府立工生が機械の動かし方などを優しく教えた。昼食も一緒に取り、更に打ち解け合った。

府立工情報テクノロジー科3年の塩見信太郎さんは「同じ世代なのでコミュニケーションが取りやすく、楽しい時間を過ごすことができました。向こうの学校へも機会があれば行ってみたい」と話していた。