かつお節の代替食品が乗せられた料理=中央社記者鄭維真撮影
中部・彰化県の北斗高級家事商業職業学校(商業高校)の生徒2人が、ベジタリアン向けにかつお節の代替食品を開発した。台湾で広く食用される野菜、マコモダケやキノコを原料とした。2人が開発したかつお節の代替食品は、全国の高校の専門学科に在籍する生徒を対象にした教育部(教育省)主催のアイデアコンテストで、部門別1位を獲得した。
2人はいずれも飲食管理科の3年生。アイデアが生まれてから完成までに1年半を費やしたという。学校が8日に開いた記者会見で、開発した生徒の游雅涵さんは、エノキダケやシメジなどのキノコを炒めてから焼いて粉末にすると、魚介に似た香りが生まれると説明。薄くスライスしたマコモダケと合わせ、さらにリュウガンを使って燻製の香りを付けるなどの工程を加えると、香り高いかつお節の代替食品が完成すると話した。
2人はこのほか、通常は廃棄されるマコモダケの皮を使った肉鬆(肉でんぶ)の代替食品も開発。游さんは海洋生物の捕獲を減らすことや農業廃棄物の循環利用などへの思いが開発のきっかけになったと語った。